スルメのおススメ

噛めば噛んだだけ味がでるオススメ雑記ブログ

「歓迎会」という時代錯誤な飲み会に参加してきた

 

 

今年も無事に4月を迎え、そして、新たな時代の始まり、世の大きな節目に立ち会うことができた。

 

元号が変わる。

 

そう聞いた時は、「ふーん、役所とか大変そうだぁ」なんて全くの他人事でしか捉えていなかった僕だけど、TVで菅さんが掲げる「令和」の2文字を目にして、本当に1つの時代が終わるんだな、、、と今更ながらしみじみとしてしまった。

 

世の動きに鈍感な私がそう思うのだから、他の人はもっと、こう、何か時代がリセットされて、そこから再スタートできる、そんな目に見えぬパワーをこの2文字に感じたに違いない。

そして、きっとこの生きづらい世の中が大きく変わっていくんじゃあないか、そんな予感を覚えたに違いない。多分。

 

新年度を迎え、転勤先の職場で僕はそんな感慨にふけっていた。

そのあと地獄が待っているとも知らずに。

 

 

 

歓迎会だ!!

4月ともなれば、どこの会社でも催されるのが、そう、歓迎会である。

僕は、この歓迎会と称した茶番のことを「糞の掃き溜め」と呼んでいるのだが、皆さんにわかりやすく読んでもらえるように、当ブログでは「飲み会」と一般名称に置き換えることにする。

 

この通称「飲み会」だが、昨今の日本社会で求められる生産性というものは一切皆無でだ。唯一、何かを生み出しているとすればそれは、ハラスメントと名のつくあらゆる行為の被害者の骸と、おっさんの屁くらいなものだ。

まさに〈生産性?なにそれ美味しいの?〉状態である。

こんなことを言っていては幹事の方、ひいては参加なさっている方々に大変失礼な話だが、悪いのは僕ではない。この「飲み会」の場を率いている会社のお偉いさん方である。

 

 

え?こんな前振りをするってことはつまり、それなりのネタがあるんだろうって?

 

もちろんです。

 

 

では、今日僕が体験した世にもおぞましいネタの数々を紹介していこう。

読んでいく中で自分の顔が自然と引きつっていくのがわかったら、君は正常だ。

この世の中から「糞の掃き−」もとい「飲み会」が消えて無くなることを切に願う団体に加入して世界平和に貢献してほしい。今すぐ。

 

 

 

 

 

自己紹介という名の刑執行

これは社会人であるなら誰しもが経験するであろう最初の難関。

だが今日の「飲み会」でタチが悪かったのは、〈自己紹介の後に決めポーズをして一言発する〉というトンデモ設定がプラスされたこと。

自己紹介というものにおふざけ要素を足すとそれはもはや、一発芸大会となる。

あ、もちろん強制なので辞退は許されません。空気読んでください。

 

これは新入社員だけかと思いきや、地方から東京本社に転勤してきた者も対象になるということで、めったにかかない冷や汗を両の脇に迸りさせながら何とか遂行(結果はややウケ)。

 

その後、よくあるクイズ大会に移行するのだが、これが今世紀最低と言っても過言ではなかった。

 

 

地獄のプロポーズ大作戦

「飲み会」に参加している幹部連中が、妻に言ったプロポーズの言葉は何でしょう?

というお題に対して、あろうことか、回答者複数人(男性)とそれを受けるモデル(女性)を壇上に呼び、プロポーズの真似事をさせたのである。

 

何が悲しくておっさんが若かりし頃に口にしたであろう甘い(と本人たちは思っている)言葉を、本人ではなく部下が言わなくてはならないのか。

男は「〇〇!(何故かモデルの本名)結婚してくれ!」とかなんとか叫ぶ。

その言葉を引きつった笑みを浮かべて受け取る女性陣。

 

これを地獄絵図と言わずなんと言おう。

地獄の門に御坐す閻魔大王様に、1つだけ好きな地獄を造っていいいと言われたら、きっとこんな地獄にする。

 

何より可哀想だったのは、新入社員の女性がこの地獄のプロポーズ大作戦のモデルに大抜擢されてしまったことだ。本当に心中お察しします。

 

 

 

ゾンビ社畜と化した同期

そして今日の飲み会一、僕がショックだったことが1つ。同期の言動である。

上記の自己紹介の際に、決めポーズのくだりがあったが、僕はそういった一発芸の類が大嫌いだ。もっと言うとそれを強要してくる輩にはモノホンの地獄にGOしてほしいと考えている。

そんな性分なので、僕は自己紹介後に深ぁぁぁく一礼して決めポーズは拒否。

その後の質問も軽くかわしてそそくさと席に着いたのだが、その道すがら近くにいた同期に言われたセリフがこちら。

 

「アレェ、キメポーズ、シテナクナァイ?」

 

だからなんだ。君たち僕が一発芸しないの知ってるだろう。

なぜそれを、今の疲労困憊している僕にいうんだ。えぇ?

 

ゾンビはまだ感染していない人間を襲い、噛みついて仲間を増やしていく。

同期の目はそんなゾンビを彷彿とさせた。

 

 

 

 

終わらない飲み会はない

刑の執行、ゾンビの襲来、プロポーズ大作戦など様々な苦難に耐えた「飲み会」だったが、何事にも終わりは来るものである。

「では、最後にシメガールに締めてもらいましょう!」

(女性陣が壇上に上げられ、芸を披露した後に締めの挨拶をする。乾杯の音頭を取る乾杯ガールというものもある)

 

女性陣「新元号ということで、一本締めではなく、、、万歳で締めたいと思います!」

 

僕「( ◠‿◠ )??」

 

最後にセクハラまがいの万歳三唱を終え、2次会の2の字が出る前に光の速さで帰路に着いた僕であった。

 

 

 

 

 

このように、世の中には本当に恐ろしい「飲み会」がごまんとあります。

もし、あなたがセクハラ・パワハラたっぷりの「飲み会」にうんざりしているうちの一人なら、NOと言える勇気を持ちましょう。

そして、あなたが会社のいわゆる「お偉いさん」なら、今すぐ今行っている飲み会で辛い思いをしている人がいないかどうか、考えを巡らせてほしい。

 

いつの日か、「飲み会なんてなくてもコミュニケーション取れるし、働くのって楽しいな」そんな風に思える時代がやってきますように。

 

その時こそ、本当に時代が変わったと言えるんじゃなかろうか。

 

 

どうか、よろしくお願いします。